愛知・西尾市、風情ある街並みで〝三河の小京都〟と呼ばれる。伊文神社は西尾にあり、御朱印めぐりで紹介されました。例祭の西尾祇園祭もあります。【東海テレビ/ スイッチ2016年6月30日放送】
伊文神社
愛知県西尾市伊文町 伊文神社は西尾市の北中部に鎮座する。名鉄・西尾駅から徒歩10分ほど。
創建は1100年ほど前の平安中期、疫病除けで知られる「素戔嗚尊」(すさのおのみこと)をお祀りしています。渥美半島の伊川津に住んでいた八條院宮(文徳天皇の皇子)が、西尾に遠征に来た時に皇子を守るための神様として祀られたのが伊文神社のはじまり。
社名も、もともとの地名「伊文山」(いもやま)の「いも」⇒「いもん」⇒「いぶん」から由来。
江戸時代、豊橋・岡崎と並び〝三河三都〟と、称えられた西尾。その中心をなす西尾城は、外堀で城下町をも囲う〝総曲輪〟(総構え) という構造で、町全体を守っていました。
総曲輪の南西に位置する西尾城に対し、その鬼門になる北東に位置しているのが、伊文神社。近くに西尾城天王門址があります。神社はお城と城下町の「総鎭守」。町の人々の「総氏神」様として崇められてきました。
境内を進むと「義倉蔵」が。これは災害や飢饉に備えて穀物を貯蔵するための倉庫。西尾は町民の団力が強く町民が義倉の制度を作り建てられた義倉蔵。西尾市の文化財です。
境内の中ほどにある「三姫社」。海の神である三姉妹の女神「宗像三神」を祀る。女性の美容や婦人病に御利益があると言われています。
中でも、とりわけ美人とされる二番目に生まれた「狭依毘売命」(さよりひめのみこと)は、弁天様として知られる。財・才能・芸能の神様とお祀りされています。
拝殿の脇には「子安の泉」が。子供のノドや足の病気に御利益があると言われ、地元の人に親しまれています。子供の成長、安産、子授けの願いでお参りされる方も多い。
いよいよ拝殿へ。昭和57年に建てられた入母屋造りの拝殿。
その奥には、およそ170年前に江戸時代末期に建てられた本殿が今も残っています。西尾の繁栄を物語るように大きく荘厳なたたずまいです。
天照大神の弟神で神話ではヤマタノオロチを退治した、主祭神「素戔嗚尊」(すさのおのみこと)が祀られます。勢いのある神様で、御神徳は厄除け・疫病除けで有名。祇園祭もそのためのお祭りだそうです。
茅輪神事
昔、蘇民将来という人物の家に一宿一飯の借りを受けたスサノオノミコトが「茅輪」を置いていった。その村がある年、疫病で全滅した時に、蘇民将来の家だけは生き残ったという由来が。毎年6月30日に夏越しの大祓「茅輪神事」が行われる。御祈祷料1000円。
心身の罪や汚れを祓い、夏の暑さを無事乗り越えるため全国各地で行われる古式ゆかしいお祭り。伊文神社では、もち投げなど夜祭も併せて行われ夏の始まりを告げます。
西尾祇園祭
固い絆で結ばれた西尾の城下町。今に引き継がれています。その象徴が400年以上の歴史を持つ伊文神社の例祭「祇園祭」。疫病や災い除けを祈願するお祀りは、2016年も7月15~17日まで盛大に行われます。
7月15日 祭典
7月16・17日 御幸祭(神輿行列)
⇒西尾祇園祭2016年HP
見どころの一つは、男衆が400㎏近い神輿を持ち上げて回す「差し上げ」「差し回し」。神様に対する最高のおもてなしとされています。他にも様々な練り歩きや催し物が行われ、西尾の夏の宵の定番です。
御朱印
※300円。
伊文神社
【住所】愛知県西尾市伊文町17
【電話番号】(0563)57-2838
御朱印 300円夏越しの大祓 「茅輪神事」
6月30日(木)午後5時~ ご祈祷料 1000円
例祭 「祇園祭」
7月15日 祭典 16・17日 御幸祭(神輿行列)
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