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名古屋城 本丸御殿公開・刀剣展

投稿日:2016年6月1日 更新日:

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名古屋城本丸御殿が6月1日公開されました。復元工事中の復元計画の第二弾の名古屋城本丸御殿の一部、対面所・下御膳所が一般公開されました。合わせて刀剣展も開催されています。【東海テレビ/スイッチ2016年6月1日放送】

名古屋城 本丸御殿

名古屋城天守の南側にお殿様のお住まいに当たる本丸御殿があります。2013年には表書院・玄関が公開。今回、対面所・下御膳所の完成で全体の3分の2が公開されます。この日、オープニングセレモニーには300人もの人々が。その後もたくさんの人が訪れています。

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対面所

対面所は、城主が身内や家臣と会うための部屋で来た人がリラックス出来るようなおもてなしの場。落ち着いた雰囲気です。すでに公開されている、表書院・玄関は来客用の応接間。対して対面所は親しい人と会うための部屋。そのため装飾や部屋の雰囲気がより落ち着いたものになっています。

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その部屋の雰囲気の違いを見て取れるのが部屋の障壁画。玄関や表書院には、虎や豹など相手を恐れさせる意味で描かれた珍しい生き物の絵が多いのです。

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対して対面所では庶民の生活の様子や季節毎の名所や風物を描き穏やかな雰囲気を演出しています。こちらは、初代藩主、義直公の奥方の出身地、和歌山・紀州の風景だそうです。

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お殿様が座った上段の間には、京都の上賀茂神社と愛宕山など、武家にゆかりのある神様や景色が描かれています。天井は二段構造になっていて小組格天井といって金箔が施してあります。内々の対面所といっても殿様の威厳を表現しています。

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下御膳所

対面所や表書院で会う客人に料理を出すための部屋だと言われている。台所で作った料理を最終的にきれいに配膳したり、汁物を温めたりする場所。客人に料理を出す際、最後の仕上げをする場所。その作業のための囲炉裏もちゃんと再現されています。

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名古屋城

2018年までの完成を目指し、いよいよ大詰めを迎えた本丸御殿復元計画。川村市長の肝いりの天守閣復元構想が持ち上がるなど、ここ最近なにかと話題の名古屋城。そんな名古屋城、誰が何のために作ったのでしょう?

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1610年、徳川家康の命令によって造られました。大阪城に敵対していた豊臣家がいたため、大阪城を取り囲むようにたくさんの城を造りました。その中でも、交通の便の良い名古屋城は大阪攻めの最大の拠点とされていました。

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江戸幕府の体制を確立するため、天下統一の最後の布石として徳川家康が築いた名古屋城、築城当時の天守閣は江戸城の次に高く全国でも2番目の大きさで、大阪の豊臣家をけん制しました。

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その天守閣の南側に造られたのが名古屋城本丸御殿。こちらは、天守より着工が少し遅れて1615年に完成しました。天守閣は戦いのための物見塔なので、本丸御殿が政治の中心、あるいは住まいの中心になっていきました。

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本丸御殿

尾張藩の初代藩主、徳川家康の九男・徳川義直の住まいとして1615年に建てられた本丸御殿。日本画史上最大の画家の狩野派の絵や内部に施された様々な建築技法から近世城郭御殿の最高傑作の御殿と言われ、戦前には国宝にも指定されていました。

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しかし、第二次世界大戦中の1945年5月の空襲により本丸御殿は天守閣と共に消失していまいます。

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戦後の復興に伴い1959年に現在の天守閣が再建されましたが、当時は本丸御殿の復元までには至りませんでした。

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技術の発展があったり、本丸御殿実測図も現存しているため精密な再現が可能になった事により本丸御殿の復元が始まりました。

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2009年の工事開始から4年で、表書院・玄関が公開。そして今回、対面所・下御膳所が公開。さらに再来年の上洛殿の完成を経て本丸御殿の復元が完成します。

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上洛殿

将軍が名古屋に訪れた際に休む部屋が上洛殿です。※イメージ図

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天守閣木造復元構想

天守閣木造復元構想が持ち上がっています。現在、コンクリート造りですが、日本の巨大な天守閣の中で、実測図による正確な復元が可能なのは名古屋城のみ。実現すれば、江戸時代にあったものと変わらぬ建物が出来るという事で、大きな話題となっています。現在、実現を目指しています。

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名古屋城老舗街道2016

地元を代表する7つの有名店が名古屋城に集結。名古屋城限定のメニュー等を販売。大久手山本屋の味噌煮込みうどん、しら河のまぶし重などがあり、お城を見ながら食べる味は格別でしょうね。6月12日まで。

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刀剣展

天守閣1階で、刀剣展━尾張に伝わる刀剣━が始まりました。6月12日(日)まで。歴史的に価値の高い10振が展示されています。

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こちらは、妖刀村正と呼ばれる村正の作。村正は桑名の刀工で、家康の祖父・父・長男、すべて村正で命を絶たれたという事で徳川家にとっては災いするブランドだそうです。

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真田家由来の、刀と長刀の中間の長巻も展示してあります。真田幸村の兄の末裔の家系が幕末に準備したものだそうです。

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刀は、長さ・反り具合・刃文の違いで一振一振、受ける印象が違います。鞘・つばによって、それぞれ個性があり10振、それぞれ興味深く見る事が出来ます。

大阪市平野区にある「かたなの博物館」。興味のある方はコチラもどうぞ。

名古屋城
【住所】名古屋市中区本丸1-1
【電話番号】(052)231-1700
【観覧料】大人500円

名古屋城老舗街道2016
今月12日(日)まで

刀剣展 -尾張に伝わる刀剣-
今月12日(日)まで 天守閣1階

名古屋城HP

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