最近、刀剣ブームという事で、興味があり大阪に用事で出掛けた時に、大阪市平野区にある〝かたなの博物館〟に行ってきました。
かたなの博物館
ここ大阪市平野区では、地元の店や寺などを博物館に見立てた「平野町ぐるみ博物館」運動を始めて、20年以上になるそうです。どこか懐かしい街並みに〝かたなの博物館〟はあります。あいにくの雨でしたが、かえって風情がありました。
中に入ると、こじんまりしたスペースに刀が展示してありました。初めて間近に日本刀を見ました。刀と言うと、何か怖い物のようなイメージがありましたが、厳かな気持ちになり、美しく思いました。
これほど、近くで見せていただきました。刃文が美しく、輝きが神秘的です。
日本刀の制作工程だそうです。
①積み沸かし
②折り返し鍛錬
③造り込み(甲伏せ)
④素延べ
⑤火造り
⑥土置き
⑦焼き入れ
庵主で館長の真津仁彰(まなづひとあき)さんは、刀剣研磨師だそうです。なんと、横綱・白鵬の土俵入りで太刀持ちが握る守護太刀を研がれたそうです。すごいですね。
こちらが、横綱白鵬翔関守護御太刀
実際に、刀を研いでいる作業風景を見せていただきました。このような機会はなかなかありませんね。興味深いです。
こちらは、研ぎに使う砥石です。用途に合わせて使い分けるそうです。今では手に入らない貴重な砥石もあるそうです。繊細な作業なので砥石は重要です。
お忙しい中、いろいろお話を聞かせていただいたり、実際に、日本刀を持たせていただき貴重な体験をさせていただきました。改めて刀は素晴らしい日本の伝統美術と思いました。ありがとうございました。
7月23日の「クロスロード」というTV番組に真津さんが出演されていました。
⇒伝統継承 刀匠・月山貞伸さん
真津さんが熱田神宮で研磨奉納されました。
⇒熱田神宮「刀剣研磨等技術奉納」
御刀研處 真澄庵 かたなの博物館
【住所】〒547-0045 大阪市平野区平野上町2-8-13
【アクセス】JR平野駅より徒歩7分
【TEL】06-7657-8825