ドラマ 僕と彼女と彼女の生きる道

【僕と彼女と彼女の生きる道】再放送・第4話

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【僕と彼女と彼女の生きる道】再放送・第4話

#4 愛おしい娘

 

凛(美山加恋)との生活を再スタートさせた矢先、徹朗(草なぎ剛)はショックをうけた。凛が持ちかえったテストは45点。

 

「誰かが勉強を一緒にみてあげないと」

 

担任の石田(浅野和之)の指摘はもっともだが、残業つづきの徹朗にはそんな余裕はない。頼れるのはゆら(小雪)しかない。

 

「来てもらう回数、ふやしてもらえないかな? 国語や算数もみてもらいたいんだ」

「他の子も教えてるから」

 

それでもゆらは都合をつけてくれることになった。

徹朗は職場で離婚のショックを見せなかった。営業成績はトップ。

 

「おまえ、俺より先に課長になるんじゃないの?」。

 

先輩の宮林(東幹久)からやっかみ半分でからかわれても「何、言ってるんですか」と笑顔でうけながせた。

ゆらがマンションに帰ってくると、部屋の前で勝亦(大森南朋)が待っていた。

 

「ちょっと話せる?」

 

友達関係の長かった勝亦が突然、ゆらに恋人になってほしいと告白したのは理由があった。

 

「俺の何倍も稼いでいたときはやっぱり気がひけたから」

 

そういえば徹朗もゆらが外資系証券会社に勤めていたことを知って驚いた。

 

「今までと変わる気はしないっていうか。ちょっと考えてみる」

 

ゆらは勝亦への返事をにごした。

 

「俺はおまえをそんなふうに育てた覚えはない」

 

井上から仕事の甘さを叱責された徹朗は、むしゃくしゃした気分でオフィスに戻った。残業していた部下の岸本(要潤)が企画書をさしだした。

 

「読んでください」

「その企画は却下されたはずだろ」

 

徹朗が一言ではねつけると、岸本はふてくされて帰ってしまった。

徹朗が帰宅すると美奈子(長山藍子)が待っていてくれた。

 

「すいません。自分で凛を育てると言っておきながら、来ていただいて」

「本当に大丈夫?」

 

美奈子はそれ以上は言わなかったが、不安を感じているのは明らかだった。

徹朗は外回りの途中、義朗(大杉漣)の会社に寄って昼食に誘った。

 

「どうする?」

 

義朗の定年日が目前に迫っていた。「いいよ別に」徹朗が岸本のことをボヤくと、義朗は

 

「家に呼んで可奈子さんの手料理でも食わせりゃ、部下なんてなついてくる」

 

とこともなげに言った。離婚したことをまだ打ち明けてないのだ。

 

「おまえは黙って俺のいうとおりにすればいいんだ」

 

徹朗はムッとしたが、こらえた。

ゆらが勉強をみてくれる時間がふえたおかげで、凛は落ちつきをとり戻した。徹朗に対しては相変わらず敬語だが、それなりに生活のペースにも慣れてきたようだ。気がつくと2人して同じようなしぐさをしていることも。

 

「やっぱり似ちゃうんだね」

 

ゆらに指摘されて、徹朗と凛は思わず顔を見あわせて笑った。ゆらは亜希(田村たがめ)にふと本音をもらした。

 

「もしかしたら子供にハマったかも」。

 

凛がさかあがりの練習をしたいと徹朗に訴えた。クラスでできないのは3人きりらしい。凛から徹朗に何かを要求するなんて珍しい。

 

「よし、今日から朝練だ」

 

2人して近くの公園で練習をはじめた。

 

「一生懸命ですね」

 

様子を見にきたゆらに徹朗は気にかかっていたことをたずねた。

 

「どうして会社を辞めたの?」

「一度立ち止まってみたかったんです。本当に大切なものを見つけるために」

 

徹朗はかさねて聞いた。

 

「見つかった?大切なもの」

 

ゆらはさっぱりした表情でこたえた。

 

「まだです。でもいつかきっと見つかると思います」。

 

義朗が定年を迎えた。徹朗が実家で待っていると、義朗は遅く帰ってきた。

 

「送別会?」

「ああ」

 

義朗はうなずいたが、実際はバーで時間をつぶしてきた。義朗の定年をねぎらってくれる社員など1人もいなかった。

酔いがまわるにつれて、義朗は仕事の自慢話を繰り返した。突然徹朗は打ち明けた。

 

「離婚したんだよ、俺」

 

息子の真剣な口調に義朗の表情がこわばった─。

 

引用:番組HPより

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