入院生活
椎間板ヘルニアについて、漠然としたイメージしかなかった私は、病室のベッドでスマホでいろいろ調べて時間を過ごしていました。痛みのせいで夜はほとんど眠る事が出来ず眠剤を飲んでも全く効かずで気を紛らわすためでもありました。
MRIの画像に写っていたように椎間板から髄核が飛び出て神経を圧迫し腰からどちらか片方の足先に掛けて激痛が生じるそうです。が、多くの場合激しい痛みは2~3週間で軽くなり手術する割合は少ないらしく私のように神経障害が出ている場合は手術が必要になるそうです。「自分の人生にこんな事が起こるなんて・・・」と、長い夜を何日も過ごしました。
右足が痛かった私は右を上にしてしか寝る事が出来ませんでした。痛みで起き上がる事も出来ず、一日のほとんどは横になっていました。食事も寝たままでしか食べれないのでオニギリしにていただいて、なんとか食べる事が出来る状態でした(もっともあまり食欲はありませんでしたが)。歯磨きもベッドで、洗顔もベッドで。。とにかく全てがベッドの上でした。そのため看護師さんにはホントに申し訳ないくらいお世話になりました。
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あまりに痛い時は痛み止めの注射を打っていただいていましたが、期待するほどの効果はありません。が、以前に比べて多少は夜も眠れるようになったのは嬉しかったです。消灯は9時でした。普段の生活なら全然寝る時間ではないですが、6時からの夕食が終わると早々と眠り支度して8時くらいには眠くなってウトウトしていました。
何日か入院していると同じ病室の方と少しづつお話するようになりました。整形外科の入院病棟には何ヶ月後かの手術に向けて検査入院の方、手術で背骨にボルトが何本も入っている方、肋骨を骨折して3ヶ月間絶対安静の方・・・様々な方がみえて、とにかくお話を聞いているだけでも、こちらも痛くなってきます(病室の中は、だいたい誰かの「イタタ・・・」と声が聞こえていました)。
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手術希望
入院から何日か経ち、先生から「手術を受ける意思」があるかを改めて確認されました。
・このままでは、歩けなくなる可能性がある事
・早期の社会復帰を希望している事
手術に対する不安はあるものの手術を希望しました。周りからは「ヘルニアの手術は失敗が多いらしいけど本当にいいの?」など心配され迷いもありましたが、こちらの先生は整形外科で特に脊椎脊髄に関して有名な方である事と、手術でこの痛みから解放されると期待を込めての決断でした。
そして先生の手術のスケジュールが立て込んでいるにも関わらず、一番近い組み込められる日にちに手術の予定を入れていただき手術日が決定しました。
生まれて初めての手術にこれから自分がどうなるのか想像もつかないまま、「無」に近い気持ちで手術までの日にちを過ごしました。
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